ボーカル曲制作工程はこんな感じ2005年12月17日 22時11分11秒

最近ご要望が時々あるボーカル曲の制作工程ですが、こんな感じで進める事が多いです。ちなみにこれはサークルseisinのドラマCD「旅立ちの日に」のOPテーマソング制作の流れです。

1.まず、兎にも角にも曲のイメージ固めないと。ってことでクライアントさまからイメージを聞きまくり固める。これが決まらないと進まない。seisinの場合は"りっつサウンド"で行くのが暗黙の了解だったので(笑)、この辺りは特に問題なしだったか…。

2.歌詞をもらう。この企画の場合はNASAさん作詞。星シル向けの曲の歌詞を書かせたら、もう絶品のNASAさんの歌詞!

3.ラフイメージをピアノで提出。例えばこんな感じ。
こう言う感じで聞かせると、殆どのクライアントさまは「寂しい」「テンポが遅い」「ピアノだけなの?」とか言うんだけど、違うって!これはメロディとコード進行のサンプルなんです。実際はアップテンポでポップなアレンジが入ります、って話を聞いて出来上がりの雰囲気をイメージ出来ないサークルリーダーさんは意外と多い。この時点でボツになることもしばしば(涙)。

4.次にラフアレンジものを提出。この時点で「メロディが単調」とか「インパクトに欠ける」とか言うサークルさんが多い。実際にボーカルを入れてみないとホントの雰囲気は判らないんだってば(涙)。

5.ワンコーラスじゃなくて、2ハーフとかで? だったらブリッジ+サビもう1回とか? ってことでブリッジ+サビもう1回と、ついでにエンディグなんかも付けたりして。これでもクライアントさん「うむむ…。」状態。やっぱ声入れしないとダメか。

6.ボーカル入り完成品。ここまで来てOKが出るのが殆どのパターン、RitsMattも一安心。雇っていたボーカルさんにも顔が立つってもんです。もちろん、RitsMattとのお付き合いが長いサークルさんは、この流れを掴んでいてくれて、ラフレベルで完成品をイメージしてくれる想像力の高い所が多いのが嬉しい限りです。とにかく。ボーカル作品はボーカルが入っていて曲の魅力が出るもんだと言うことをご理解下さいまし~。

コメント

_ 航海士 ― 2005年12月18日 00時53分12秒

詞にあわせて曲が作れる事事態が脅威です(笑
作りやすい詞のパターンとかあるですかね?

_ RitsMatt ― 2005年12月18日 23時30分53秒

お、これは航海士どの(^^)。お世話になっております。
(春)に付いていた映像映像みました!あと黒船企画のTOPにあったFlash!もう、(冬)が楽しみです。
歌詞は「これが作りやすい」と言うのは、RitsMattの場合は特に拘りが無かったりします(笑
どちらかと言うと「この歌詞で、こうこうこんな感じで作って欲しい」と言うイメージを沢山語ってくれると有難いです(^^v

_ ブートストラップ ― 2005年12月21日 08時49分08秒

始めましてRitsMattさま。
曲、いつも楽しみに聞かせていただいています。
一つ質問ですが、曲を作る時に歌い手さんの声の高さを意識しているのでしょうか? その場合、どうやって歌い手さんに合わせればいいのでしょうか? RitsMattさんの曲って、歌い手さんの声の高さの魅力をとてもよく引き出していると思います。是非ご教授をお願いします。

_ RitsMatt ― 2005年12月22日 20時44分01秒

こちらこそ始めまして! お褒めのお言葉、大変嬉しいです。
えーと、ボーカルさんの有効声域ですね。一応意識しています。どうやってそれを調べるかと言うと、一番いいのは既存の曲を1曲歌ってもらって、それでボーカルさんの声の高さを感じ取るってことでしょうか。
厳密に言えば歌によって高さのイメージは変わるので、これはある程度の目安、ですね。で次にオリジナル曲を歌ってもらって、その後は場合によっては声の高さに合わせてメロディラインを変えたり。オリジナル曲だから出来るワザですね(^^v。

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