ハウル、感動できなかったのは・・・2006年01月09日 20時38分37秒

その理由がやっと解った。音楽だ。

 これはRitsMattの場合なので、ハウルがとても良かった、と言う方には済みません、私は残念ながら「心に残らなかった」のです。宮崎駿の映画はほぼ全部観た。もう、ナウシカなんて何回観たか。終わったあとも、ずっとシーンが心に残って、いつもその場面の音楽が頭に流れていた。え? そ、そうか、音楽だ! 音楽が印象に強く残ってたんだ。つまりRitsMattが感動できる映画は音楽が感動できるかどうか?だ。そんな超スケールの音楽でなくてもいい。問題はどれだけ画面にマッチしているか、である。ジブリ映画で、音楽が画面と最高にマッチしていたのは私的には「耳をすませば」だ。決してハデなサウンドじゃないけど、登場人物の心情や季節(夏)の気温、蒸し暑い湿度、思春期のモラトリウム…。全てを絶妙に表現した野見さん、もう言うことなしだった。
 あとは、ナウシカ、天空の城ラピュタ、紅の豚、トトロ。ここら辺りはもう秀逸。もののけ姫、千と千尋の神隠し辺りから、なんか音楽の印象がイマイチになってきた。
 これに気付いたのが最近DVDで再度観始めたエヴァンゲリオン。鷺巣さんのサウンド、失神しそう。ナディアの頃から、いや、きまぐれオレンジロードの頃からファンであったが、改めてエヴァをDVDで観て再認識。特に今もう「EVA-01」のテーマがずっと頭に回っている。
 これほどの印象が、残念ながらハウルには無かった。次回作も、きっと久石譲氏、なんだろうなぁ。期待します!

コメント

_ 航海士 ― 2006年01月09日 22時52分08秒

新年あけましておめでとうございます。

遅めな挨拶になりましたが、今年もよろしくおねがいします。


>音楽

そうですね、音楽の質もさることながら、
どのシーンでどんな音楽を流すか、音楽を流す場所、流してはいけない場所、印象の強い音楽がほしい場所、また、印象の薄い『捨て』音楽が必要なところ・・・。

色々難しいと思います。
理屈ではなく、ほとんど演出のインスピレーションだと思います。


余談ですが、航海士の創作上、最近一番難しいのが、
印象の薄い『捨て』音楽を探す事。
創作者の方々はどんな音楽を作るにしても、
一生懸命作ってくれるので、全部印象が強すぎる(笑
物語は通常、平凡なシーンの方が多いので、
印象の強い曲が常に流れてしまうと、イベントシーン
との落差が出ないばかりか、そのせいで、
物語全体がうすぼんやりしてしまうのです。
そんなシーンにあった、耳には残るけど、
印象はそれほど強くない・・・。
そんな曲を探すのが難しかったりします。

恐らく、作る側も難しいと思われます。

_ RitsMatt ― 2006年01月11日 23時19分44秒

おお、航海士どの!
今年もよろしくお願いします。

コメントありがとうございます。書き込まれていること、まさにその通りだと思います。画面とのマッチングそして「選曲」なんですね。作った音楽に対して「印象が強すぎる」と言うのは、ひとつは音楽を提供する側の、作品に対する理解不足から来ているのでしょうか。「冬」向けのテーマソング、頑張りますのでよろしくお願いします!

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