仕方なく、初音ミク購入2008年10月02日 10時36分49秒

ボーカル曲の制作の話を受けると、歌入れの前に
インスト(ボーカルの代わりに何か楽器でメロディを入れる)で
クライアントさんにサウンドイメージを提出する。

でも中には「歌が入ってないとイメージが出来ない」と言う方も居て、
ボーカルさんに仮歌を入れてもらうと、そこで始めて
「うーん、イメージ違うなぁ。作り直して。」と(^^;
曲作って、ボーカルさんに歌憶えてもらって、歌ってもらって
ミックスまでして「ダメ。作り直し。」と言われたら立ち直れない(涙)。
ボーカルさんにも申し訳が立たない。

歌を作ることに慣れてないクライアントさんは特にこの傾向が強い。

こう言った「手間・タイムロス」を省くためには、
機械でもいいから歌入れした方がいい、と言うことになるのか。
最近、作曲担当の募集項目で
「初音ミクで仮歌を入れられる人、優遇。」と言うのが条件で入ってるのが目立つ。
でも初音ミクはメリット・デメリット、両方ある。

・メリット
- メロディのMIDIトラックがそのままボーカルになる。
- ボーカルさんに仮歌を依頼せずにソングイメージを作れる。
- 歌詞・メロディが変わっても直ぐに何度でも歌い直しをさせることが出来る。

・デメリット
- どんな歌を歌わせても、どんなに調整しても結局「萌え系」になっちゃう。
- 実は、ミクは微妙に音痴(^^; 機械のくせに歌が下手ってどうよ?(^^;
でもこの「ちょっと歌が下手」なのが男心をくすぐるのか?

・更に危険な実態

- ミクで仮歌を入れてイメージOKが出ても、実際のボーカルさんに歌って貰ったら
  「うーん、ミクの方が良かったなぁ(^^;」なんてことになったり…。
その結果ボーカルさんと険悪な雰囲気になったり。最悪決別。
- 経験の浅いボーカルさんがミクの仮歌を聴きながら歌を憶えると、
「ミクの真似」になってしまうことがある。個性を出して欲しいのに。
- 女性ボーカルさんの中には、ミクを敵視している子達が大勢いる。
気持ちは解る。機械より「生身の女の子」の方が断然いい!RitsMattも激しく同意!

ってことで、現在製作中のボーカル曲は4曲。
1曲はミク入れが決定しているけど、他3曲はどうしようかなぁ…。